酸基醴酛 廣喜

廣喜の新しい挑戦“酸基醴酛”
平成29年醸造年度よりスタート

紫波酒造店では、銘柄『廣喜』のように読んで字のごとく広く喜んでいただけるお酒を皆様にお届けするために、『米の旨味』にこだわりました。多くのお酒を評価するのに、よく『米の旨み』という表現が使われます。
では『米の旨味』とは一体何なのでしょうか。紫波酒造店は、その答えに挑みました。

お米の主成分はデンプンとタンパク質であり、「米の旨味」はこれらに由来しています。
炊き立てのご飯であれば適度な粘りと旨味を感じて、美味しいと感じます。
熱々の炊き立てご飯。ハフハフ言いながら、実はあまり噛まずに食べることが多いのです。
一方、外出先でいただくおにぎりやお弁当。こちらのご飯はどちらかと言えば常温以下。

温かくて揮発してくる香りを感じない分だけ、「味を探しにいく」ためによく噛んで食べる傾向があります。
よく噛むということにより、酵素の働きでデンプンがブドウ糖になり、甘みを感じます。
かつ、温度帯が低いのでアミノ酸由来の旨味は、炊き立て温度に比べて感じにくくなります。

そうしたことから、日本酒で米の旨味を本当に実感していただくために、『冷でおにぎりの甘味』、『燗で炊き立てのご飯の旨味と冴え』を味わってもらえる酒を目指すことに廣喜は狙いを定めました。
この酒を醸すための醸造法こそが、古くて新しい生酛系の醸造法 『酸基醴酛(さんきあまざけもと)』です。

江戸時代から伝わっている生酛系造りを明治に改良した手法ですが、高温の仕込み水で糖化した蒸米に、それぞれの酒の個性に合わせ選抜した乳酸菌を添加し、酒母を立てます。個性とはもちろん「米の品種」と「磨きの度合い」です。それによって、それぞれの「米の味わい」が変わってきて、お楽しみ頂ける商品のバリエーションが出来上がっていきます。

紫波酒造店では現五代目蔵元廣田英俊のもと、平成29醸造年度より、廣喜ブランドは杜氏小野裕美をはじめ、総力を持って『米の旨み』を追求して全量酸基醴酛での醸造に取り組みます。

水分(みずわけ)神社に湧き出る名水とうたわれる、やわらかな美味なる水と岩手の大地で育てられた米を使い仕込まれる酸基醴酛の廣喜の日本酒。最終的に目指すのは、「水分の水と、その水で育まれた米の恵み」で、一人でも多くの人に喜びを広げること。水分テロワールの実現です。平成29年新酒から、商品ラインを一新しました廣喜に、どうぞご期待ください。